レポート・現地情報

おしごと中、失礼します!

<会津若松 買い物タクシー>
スキルを活かし、雪国になれない被災者を会津の心で優しくフォローする

―震災はどうでしたか

住まいは喜多方ですが、生まれた家が仙台なので、ずいぶん影響を受けました。
壊れた街並みや、知人の不幸など、とてもショックでした。

―この仕事に就いたのは

当時仙台の企業の車両管理の部署で働いていましたが、震災後に外資との合併や異動などがあり、タイミングを得てやめました。
5か月ほど喜多方の実家にいたのですが、ふるさとの状況を見て何かしたかったので、ハローワークへ行き、この仕事を見つけました。9月から働いています。

名取市の津波被害を見たり、福島の風評被害の話を聞いたりして、自分に何ができるかと考えていました。
実は友人が心配してくれて、保険の仕事を紹介してくれていたんです。研修も受けました。絆はありがたいし、とても迷ったんですが、車の経験が活かせるのでこの仕事につきました。
今は、喜多方で家族と一緒に暮らせるのもいいですね。


雪のある仮設住宅。大熊町から避難してきた人たちが集う。

―買い物支援というのはどんなことを

ここは原発の地元、大熊町から避難してきた人たちが住んでいますが、その人たちを車に乗せて市内まで送るんです。
お年寄りも多いし、何より、海辺の温かい町から会津にやって来たので、慣れない雪に戸惑っているでしょう。それに毎朝養護学校の子を乗せて学校に送る仕事もあります。大体7時45分から午後4時半まで、といったシフトです。ここにはスタッフが16名、ほとんどが地元の人です。

―タクシーの免許がいるのですか

お金を取るわけではないのでタクシーではありません、タクシーの経験はありますが。言ってみれば予約制ですね。買い物とか、役場に行くとか、あらかじめ希望を聞いて、市内まで乗せる。車は自分のものを使っています。

永澤さんと愛車。しごとには自家用車を使っている。

―仕事は面白いですか

人を運ぶので、やはり感情が出ますからね。いろいろな人がいるのが面白い。やはり感謝してもらえる時が一番うれしいですね。

―逆につらいところは

つらいというほどではないが、前例がないので、どうしてもことが起きてからの対応になることですかね。なんでも物事を進めながら解決していくという難しさ、まあ、仕方ないですけど。

―やりがいはありますか

もちろんです。ありがとうと言われることが一番うれしい、なんといっても次につながりますから。

―まだ働いていない人に何かひとことを

自分も最初は何をしていいかわからなかった。
常に注意深く新しい情報を集めて頭に入れながら、自分にこれはできるか?と考える。頭の中にイメージがわくように。仕事は相手があることだからです。

そして何より悲観的にならないことでしょうね。常に前向きに考えていれば、悪い方にはなりませんから。
私も職探しでは、年齢で引っかかったりしたんですが…、でも折れないことです。


永澤満さん。
 

―これからのことは考えていますか

ずっと車関係の仕事をしてきた、15年のスキルなどを考えて、それを活かしていきたいですね。
ある会社で所長職をしたときは、なかなかいい条件がそろわない中で仕事を立ち上げたりしたこともあります。
それに他のスタッフも元ヘルパーや自動車学校の教官、あるいは主婦と様々、何よりみんなの結束が強いので、みんなのスキルを活かしてどんどん新しいことにトライしていきたいです。


絆がとても大事だと実感した、と話す永澤さん。
穏やかながらも、自信に満ちてお話しされる姿に温かさと頼もしさを感じました。


仮設タウン入口付近。240戸400人以上が暮らす仮設タウンは、
広すぎて全景撮影が出来ないほど。




仮設の壁には動物や花などの絵に、心が和む。

 

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