レポート・現地情報

おしごと中、失礼します!

<若松情報ステーション>
仕事場での“出会い”を糧に、しっかり前を見据えて弛まない歩みを

―ご自身も避難者ですよね

もともと南相馬市に住んでいましたが、震災後に実家のある若松に来ました。
原発から23、4kmのところに住んでいたんです。当時は相馬にある婦人服のお店で働くための研修中でした。その最終日に地震が来て…。6号線が通れなくてやっとの思いで帰宅しました。津波があったので、できるだけ山沿いにと、避難していたとき、あの水素爆発の音を聞いたんです。
音を聞いてしまってからはもう…、とにかく今あるガソリンで行けるところまで行こうと、夢中でした。
その後仕事を探してハローワークや県の緊急雇用など探したんですがなかなか見つからなくて。
実家を頼って若松に来ましたが、たとえ実家でも長くはいられないものです。新潟に娘と、1歳の女の子がいるので、相馬と新潟のちょうど中間で若松がいいかと、借り上げ住宅を借りて住むことにしました。


情報ステーション全景。壁には町の現状が写真で展示してある。

―大変でしたね

仕事がないと余計なことばかり考えるんです。家のローンも始まったばかりだったのに、今はだれも住んでいないので、ドアがきしんだりとか。いいことなかったですよ。

―避難している人たちへ何か言葉をかけるとしたら

自分でいち早く情報を探して、行動することです。とにかく動いて、待っていてはいけないと思います。それに情報を探せない人には教えてあげること。私たちも借り上げ住宅にいると、仮設に比べて情報は圧倒的に少ないと感じます。情報は自分で積極的に探さないといけません。

―仕事は面白いですか

やはりなんといっても出会いです。自分も避難してきたし、避難者の気持ちになれる相談者として接したいと常々思っています。この情報ステーションには、大熊、双葉、楢葉などの人が多く来ます。いろいろな悩みも聞きますし、今は寒さの問題も多いです。
先日は文化の光フェスティバルという催しに、県のバスで招待があって、添乗員として同行しました。それが好評で、後でお礼状をいただいたのがうれしかったです。みんな、楽しかった、ありがとう、と。


添乗員として同行した「光フェス」。後日、参加者からお礼状が届いた。

壁には町の現状が写真で展示してあります。帰れない人達が、今の町の様子を見たいと言い出して、それに警察の人たちなどが写真を提供してくれて。
写真だと子どもたちも反応があるのがうれしいですね。あ、ここはだれちゃんの家だね、とか。

―他にもいろいろなものが飾ってありますが…

時間がある時に折り紙を作ったり、雑誌を切り取って丸めて、カゴなどを編んでいます。みなさんが喜んでくれるように飾っておくんです。イチゴのような編み物は実はタワシなんですよ。

  
(左)カゴの編み方説明 (右)イチゴ型タワシ。主婦ならではのセンスでステーションにぬくもりが添えられる。


―仕事をしていない人へ何かアドバイスを

積極的にハローワークやチラシで探すことです。ハローワークは多すぎて見つけにくいですけど。求人を見て、足を運んでみる、じっとしていないで、探す、歩く、聞いてみることです。それにちゃんとした仕事でなくても、何でもいいからまずはやってみて、自分に合うものを見つけていく。なんでもいいんです。積極的にやることです。
ここのみんなも、向上心があるし、動ける人が動いて情報を教えあっています。
一人では生きられないので、みんなで支えて、支えられて、です。


入口に飾られた「絆」ポスター。折り紙で手作りされている。

―将来に向けてなにか思うことは

せっかく会津に来たので温泉を楽しんだり、お城を見たりしたい、お城、歴史が大好きなんです。そして将来はやっぱり家に戻りたい。それまで健康を大切にがんばります。



他人への思いやり、優しさに満ちた鈴木さん、静かだが揺るぎのない、しっかりと根を下ろした生き方が印象的でした。


磐梯山SAより望む会津磐梯山
(頂上の傘雲が切れたところ)



 

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