レポート・現地情報

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相馬市レポート
リアカー行商「海援隊」

仮設団地の高齢者を、毎日訪問


相馬市には4つの仮設住宅団地があり、それぞれ被災した地域ごとにまとまって被災者の方々が入居しています。この仮設団地で、リアカーを引いて昔の行商さながらの活動を展開している人々がいます。それが「買い物支援隊(通称「海援隊」)」。

16人の方々がこの活動に従事して、4つの仮設住宅を毎日訪問し、買い物に出られない高齢者などを主な対象として、移動販売を行っています。特別に必要な物に関しては、販売員が個別に注文を受けて、翌日以降に仕入れて配達してくれるなど、いわゆる「御用聞き」も行っています。
 

時には、話し相手や情報窓口にも

 この「海援隊」として働いているのは、全員福島県の絆づくり事業で雇用された被災者の方々です。被災者の雇用創出になっているばかりか、この活動が仮設住宅での生活の質の向上につながっています。

単に買い物の便利さというだけではありません。販売員は時には独居高齢者の話し相手になることも多いと言います。また、仮設住宅で雨漏りがする、といった施設面の不具合などについて不満を口にする入居者の方がいれば、その情報は「海援隊」のミーティングで集約され、相馬市の担当者に伝えられ、すぐに改善されます。

 そのうちの一つ、北飯淵の仮設住宅団地にて、実際に買い物支援隊として雇用されている方々に、8月10日にお話を伺いました。

活動を通じて、いきいきが連鎖


斉藤正子さん(写真右から二番目)はもともと旅館を経営しておられたそうですが、津波で流されてしまったそうです。佐藤幸子さん(写真中央)のご主人は底引き漁業の漁師だったそうですが、現在働ける状態になく、家計を支えるためにこの仕事を行っておられるそうです。どちらも津波災害で大変な境遇に置かれていることは間違いありません。

しかし、この活動をされているお二人の表情は実に生き生きとしておられます。そう話を振ると「それは私たちの性格の問題だと思いますけど」と笑っておられましたが、他者を支える活動を通じて、彼女らもまた元気になっていく、そういった好循環が垣間見れらたように思います。

ただ、問題がないわけではありません。それは南相馬市や飯舘町、浪江町など市外から避難して仮設住宅に入居しておられる被災者の方々に関してです。
こうした方々は大野台仮設団地にまとまって暮らしています。そちらについても、他の団地と同じように行商を行っていますが、同じように入居者からの相談を受けたとしても、その内容を誰につないだら良いのかがはっきりしないということだそうです。
確かに、それぞれの市に関わることは相馬市では対応できませんから、販売員の方々が困惑するのももっともなことです。これについては、現在福島県の方でも改善に向けて動き出しているようです。

しかし、こうした行政の隙間がすぐに発見され、「問題だ」と認識できたこともこの買い物支援隊の活動のおかげであるといえます。福島県自身も自らのHPで紹介しているように「絆事業のモデル」ともいえるこの事業、災害ボランティアの間でも話題になりつつあり、今後多くの仮設団地に普及しそうに思います。

なお、この活動は、地元の方々が震災後立ち上げたNPO「はらがま朝市クラブ」が運営協力しています。写真右から二番目の菊池伸吉さんはその事務局長を務めておられます。


 

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