レポート・現地情報

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CFWに向けた動き③:気仙沼復興協会

関西大学社会安全学部 永松伸吾

 本日(5月18日)は宮城県企業人材支援協同組合の皆様と早朝から気仙沼へ。ここでは気仙沼復興協会という、緊急雇用事業の受け皿団体が4月末に設立されました。

 気仙沼市でも多くの漁業関係者が被害に遭いましたが、自営業者らには雇用保険がないため日々の収入が全く途絶えた状況です。このため、一部の被災者からは、「仮設住宅へ行きたくない。食事もなにもかもすべて提供される避難所の方がマシだ」という声も聞こえ、経済的に困窮している人々も少なくありません。

 このような中、地元の市議会議員がリーダーシップを発揮し、被災者による任意団体「気仙沼復興協会(KRA)」を設立。気仙沼市は気仙沼復興協会に災害復興関連の業務を委託し、気仙沼復興協会は、協会に登録した被災者を雇用し、労働に対して対価を支払うという仕組みです。

現在は、160名ほどの被災者が協会に登録しており、おおよそ半数が水産加工関連の仕事に従事していた方だそうですが、それ以外にも様々な被災者がいらっしゃるといいます。現時点で実際に働いているのは30人程度。おもに被災者宅の泥だしや清掃などに従事しているそうです。

前列が気仙沼復興協会関係者。前列右端が宮城県議会議長の畠山氏、
中央が気仙沼復興協会代表の小野寺氏。

非常にうまくいっているように思われるこの仕組みにも悩みがあります。それは労災加入、雇用保険や社会保険加入など、労務管理の問題です。任意団体であり、160人もの被災者を登録している同協会にとって、こうした労務管理のコストは膨大です。そこで、宮城県企業人材支援協働組合がこの部分で支援できることがないか、協議を継続することになりました。

 緊急雇用事業の実施において、CFW-Japanではこうした雇用に関する事務を請け負うプラットフォームの設立を訴えてきましたが、改めてその必要性を感じたところです。



これぞCFWの効果!「ありがとうと言ってもらえることが嬉しい」 

 その後、実際に気仙沼復興協会の活動を視察しました。釜石市内の民家で4名ほどが泥だしと清掃の活動を行っていました。リーダーのIさんは元々高校の臨時採用教師でしたが、震災によって仕事を失いました。時給800円と決して高給ではありませんが、それでも「元の仕事とは違うけれども、働く場があるのはありがたい。」とIさん。「片付け終わって、ありがとうと言ってもらえるのは嬉しいですね」とのこと。

やっていることはボランティアと同じなのですが、違いはそれが有償であること、そして片付けを行っているのも被災者自身であることです。外部のボランティアが被災家屋の泥だしなどを行うことには心理的抵抗を示す人も多く、ボランティアが活動出来るようになるためには信頼関係の構築が必要だと言います。ですが、気仙沼復興協会では支援するのも被災者ですから、そのあたりの心理的抵抗は少ないように見受けられました。何よりも、被災者自身が「ありがとう」を言う立場から言われる立場に変わるということ、これぞCFW!と改めて感動したところです。


Iさんと気仙沼市内の泥だし作業現場にて。

 


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