レポート・現地情報

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いわき市「草取り土取り」プロジェクトの近況

ハーフボランティア型プロジェクトの運営スタッフを雇用


「草取り土取りプロジェクト」とは、有機農業を行っている農家の農地に生えている草や表土を採ることによって放射線量を減らす作業を、ボランティアを募って実施する事業です。この作業が意味するのは、今まで丹精込めて作ってきた栄養分の多い土を捨てること。それでも農家の方は苦渋の選択として土を諦めることにしました。

このプロジェクトは福島県緊急雇用創出基金事業「がんばろう福島の企業!新規創業支援事業」に採択され、その支援で2名の女性が雇用されています。草取り土取り作業ではハーフボランティアを募っています。ハーフボランティアとは、宿泊施設や食事を農家の方に提供していただき、作業を手伝ってくれる方を招くという方法。北瀬さんご自身が紹介されていますが、思いがけないことに、被災地支援ということとは別に、自然体験・田舎暮らしそのものに興味を持った方が参加されているとのことです。
 

「ブログ運営」が、彼女たちの重要な仕事

橋本さんと今井さんが今、ボランティアの皆さんとの交流の様子をブログで紹介しています。彼女ら自身も作業を実際に体験して、その様子を紹介することが彼女たちの今の重要な仕事内容です。

北瀬さんは「私なんかは絵文字を上手に使えないのに、彼女たちはそういうのを使って、とても好評なんですよ」と仰っていましたが、私もまったくそう思います。私も本当はそういう写真ブログ的なレポートを書きたかったんですが、無理でした(北瀬さんは頑張って二つほど絵文字を使っています!多分、彼女たちにとっては容易なことでしょうけど)。私たちがお邪魔したのはineさんに参加されている生木葉さんというところでしたが、そこでの実際の除染作業も見学させていただきました。

 

雇用が、作業現場の励みにつながる

作業の終わった農地で線量を測定。
ロシア製で一体3万円もするのだとか。

表土を取ると放射線量は半分以下に減ります。ただ、しばらくするとまた上がってくるようです。北瀬さんによれば、木々に付着したセシウムが飛んでくるからではないか、ということでした。それでも、やらないよりは確実に効果があるということです。 そうした作業の中で、外から見た私が橋本さんが働いているおじさんたちに話しかけている様子を聞きながら、何と言うか彼女たちがここを支える大きな力なんだなと漠然と、しかし、確信を持って感じ取りました。実際、彼女たちが加わって、作業をしている男性陣も励まされていると北瀬さんも仰っていました。

取った表土や草を廃棄する作業。
袋詰めされ積み上がった土の山は壮観です。

そうした作業の中で、外から見た私が橋本さんが働いているおじさんたちに話しかけている様子を聞きながら、何と言うか彼女たちがここを支える大きな力なんだなと漠然と、しかし、確信を持って感じ取りました。実際、彼女たちが加わって、作業をしている男性陣も励まされていると北瀬さんも仰っていました。

 

はじめは難航した求人

今井さんと橋本さんを雇用するまで北瀬さんはなかなか容易ではなかったようです。我々は被災地の外から雇用が大変だろうと漠然と想像しているのですが、北瀬さんはそういう状況であるにもかかわらず、なかなか募集がうまくいかなかったというお話をしてくださいました。
7月1日に郡山で説明会を開催し、県の関係者もいらしたにもかかわらず、当初はほとんど反応がなかったそうです。それは7月末にいわき市内で行われた説明会でも、ineの会だけではなく,参加した20社ほとんど来なかったそうです。

募集についてはやはり求職者に継続雇用希望が多いことも一つの問題になっています。彼女たちの緊急雇用ですから、来年の3月までになっています。ただ、北瀬さんはせっかく来てもらったのだから、何とか継続して働いてもらえるような事業にしていきたいという風に仰っていました。

 

「短期雇用」から「中期雇用」への切り替えも視野に

CFWは当初、繋ぎの短期雇用を想定していましたが、私自身は中長期への切り替えも考えるべきだという主張をしていました。実はこの点では永松さんだけではなく、多くの方とそんなに意見の相違はありません。北瀬さんたちはもともと短期的なことを考えていたわけではなく、大きな農商工連携というビジョンを持っていて、そこに震災があり、その対応をするという形になりましたが、やはり現在も中長期の視点を持っています。
緊急雇用や臨時雇用といったときに、数年前の派遣切りが話題になった時の印象が多くの人の中に強く残っているのではないかと思いますが、雇用する人が一緒に働いている人をバッファーと考えているか、ただ現在は経営状態などの事情でそういう形式(この場合、県の支援を受けるという事情)を採っているけれども、将来的には別の形を考えているか、というのでは決定的に違うと思います。後者の中でならば、事業とともに自らの未来を切り開く可能性もあるということを労働市場に参加する人に伝えていくことも大事だなと思いました。ineさんはそういう可能性を持っていると思います。私たちも出来る限りのご支援を継続したいと考えています。

 

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NPO ine いわき農商工連携の会
http://ineiwaki.blog.fc2.com/
 

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